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| =作者= |

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鷲津毅堂
『薄游唫草』は鷲津義堂(1825~1882)27歳の時の詩集。房総から出立し次の年、江戸にもどった。その、房総旅游の詩を集めた詩集。
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| =和訳= |
黄色いつむぎの布団につつまれながら見ていた夢が醒めてくる。外には暁の寒さを破るように鳥が啼いている。一日の課業が終わると、まるで致仕した気分。簾には三竿の日の光りが射している。
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| =作者= |
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梁川星巖 東金の八鶴湖で諸友と作りあった詩。
出典は「浪淘集」。題詞には以下のようにある。
同遠山雲如河野士貞遊八鶴湖。湖在東金郭外、春夏之交、遊人最盛云。
遠山雲如・河野士貞と同に八鶴湖に遊ぶ。湖は東金の郭外に在り、春夏の交、遊人最も盛んなりと云ふ。
「遊八鶴湖」(八鶴湖に遊ぶ)七言律詩の頷聯・頸聯
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遊八鶴湖 八鶴湖に遊ぶ
五月薫風長鰕采 五月の薫風 鰕采を長じ
一生衾袍在菰蒲 一生の衾袍 菰蒲に在り
山明水媚看逾好 山明水媚 看て逾いよ好し
扇影衣香興不孤 扇影 衣香 興孤ならず
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| =和訳= |
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五月の薫風は蝦や野菜をおいしくし、一生この水辺に住みたいと思うほど。山は明るく水は美しく、見るほどにいよいよ美しく、扇をゆるがし衣からよい香りのする女性たちも多く、みなが遊び興じている。
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=作者=
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大沼枕山
文化15年3月19日(1818年4月24日) - 明治24年(1891年)10月1日)は江戸時代後期から明治前期の漢詩人。名は厚、字は子寿、通称は捨吉、号は水竹居、臺領、枕山。下谷に生まれ、幕末・明治時代前期に活躍し、江戸時代最後の漢詩人といわれた日本漢詩史上重要な人物である。また、当時の代表的な詩社、下谷吟社を開き、ここを中心に江戸の風物を詠み続けた。
『房山集』 天保9年(1838)刊
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鏡 浦
秋水磨銅鏡色寒 秋水 銅を磨して鏡色寒し
菱花灣古碧圑圑 菱花湾古りて 碧団団
風師作意開雲匣 風師作意して雲匣を開き
八朶芙蓉正面看 八朶の芙蓉 正面に看る
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「鏡浦」(鏡ヶ浦)は千葉県南房総の館山湾。「菱花湾」ともいいます。「碧圑圑」は緑色がまるくなっていること。「風師」は風の神。「作意」は心をはたらかせる。「開運匣」は空を厚く覆った雲を開くことをいいます。「八朶の芙蓉」は富士山。
『枕山詩鈔』では、3句目「風師意」を「天公故故」に作っています。
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| =和訳= |
秋の水は銅の鏡を磨いたように寒々と静かに広がっている。
鄙びた菱花湾に、菱の緑が丸くダマになっている。
風は神が粋なはからいをして厚く空をおおっていた雲を開き、
正面に八朶の芙蓉(富士山)を見せてくれた。
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| =作者= |
大沼枕山
文化15年3月19日(1818年4月24日) - 明治24年(1891年)10月1日)は江戸時代後期から明治前期の漢詩人。名は厚、字は子寿、通称は捨吉、号は水竹居、臺領、枕山。下谷に生まれ、幕末・明治時代前期に活躍し、江戸時代最後の漢詩人といわれた日本漢詩史上重要な人物である。また、当時の代表的な詩社、下谷吟社を開き、ここを中心に江戸の風物を詠み続けた。
『房山集』 天保9年(1838)刊
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白 濱
潮劈寒崖宿鷺驚 潮は寒崖(かんがい)を劈(さ)きて宿鷺驚き
急灘日落北風鳴 急灘(きゅうたん)日落ちて北風鳴る
雪山十丈狂濤碎 雪山十丈(じゅうじょう)狂濤(きょうとう)砕け
聽作奔雷震地聲 聴きて奔雷(ほんらい)震地(しんち)の声と作す
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| =和訳= |
潮が寒々しい断崖を切り裂くと、巣くっている鷺が驚いて飛び立ち、
激しい流れの中に夕陽が沈み、北風が鳴る。
大波は雪山のように高く、大きな音をたてて砕ける。
それはまるで雷が鳴りって大地を揺らしているかのような音だ。
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| =作者= |

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大沼枕山
文化15年3月19日(1818年4月24日) - 明治24年(1891年)10月1日)は江戸時代後期から明治前期の漢詩人。名は厚、字は子寿、通称は捨吉、号は水竹居、臺領、枕山。下谷に生まれ、幕末・明治時代前期に活躍し、江戸時代最後の漢詩人といわれた日本漢詩史上重要な人物である。また、当時の代表的な詩社、下谷吟社を開き、ここを中心に江戸の風物を詠み続けた。
『房山集』 天保9年(1838)刊
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大沼枕山『房山集』から
山村雑題四首 其三
滿簾松影夕陽移 滿簾の松影 夕陽移る
睡起看山亦一奇 睡起して山を看るも亦た一奇
爐底香消燼猶煖 爐底 香消えて 燼猶ほ煖かなり
也知假寐不多時 也た知る 假寐 多時ならざるを |
| =和訳= |
夕陽が斜めに差して、簾には松の影がいっぱいに映っている。
眠りから醒めてすがすがしい気持ちで山を見ると、夕陽に照らされた山はことのほか美しい。
香炉のなかの香は燃え尽きたが、灰はまだ暖かい。
してみると、間居眠りしたのはほんの短い時間だったのだな。 |
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| =作者= |

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大沼沈山(1818~1891)
20歳の天保八年(1837)房州を旅した時の作品集。
『房山集』から
山村雑題四首 其二 |

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| =和訳= |
東は丘、西は山。一頭の牛がのんびり鳴いている、隠棲するには最適。ふと思い立って柴の門を押し開け、杖にまかせて歩いてみる。林をはずれると他の家が近くにあることが分かる。糸車の音と水車の音が心地よいハーモニーを奏でている。
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=作者=
梁川星巌(1789~1858)
天保12年(1841)房総の旅の詩から
手賀沼から筑波山を望む |

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| =和訳= |
江戸の町は塵や埃がもうもうと立ち込め、目を開けて景色を見ることもできない。今日は天気もよく澄み渡り、こんなすばらしい景色が見られようとは思いもよらなかった。手賀沼に舟を浮かべて、筑波の双峰を思う存分見ることができた。
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=作者=
大沼枕山(1818~1891)が二十歳の天保八年(1837)
房総を旅したときの作品『房山集』から。題の山村は平久理。
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| =和訳= |
1本の小道が林を穿って奥深くまでくねくねと続く。
林を通り抜けると、3本のたるきに茅を葺いた粗末な家。峰には白い雲がかかっている。
山の中の家は秋の惠を独り占め。
柿は紅の真珠、栗は金の玉のよう。
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=作者=
梁川星巖(1789~1858)が天保12年(1841)
房総に旅立つさい詠った詩。
房総の特色をうまく言い表している
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| = 和訳= |
魚やエビがピチピチはね、酒はとろりとおいしい。
舟に乗れば、春の夕暮れ、雨のなかで桃の花が美しく咲いている。
このように水郷の風物はすばらしいという。
房総に遊ぼうと、興が湧き、心が騒ぐ。
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