『自詠漢詩自書展』
 
 
    創立十周年記念   『自詠漢詩自書展』開催          来観者数 318人 


千葉県漢詩連盟創立十周年記念行事の一環として七月二十八日(火)から八月二日(日)まで船橋市民ギャラリーにて『自詠漢詩自書展』が開催されました。
三十六名、五十作品が展示され、来観者も三百名を越え、連日、漢詩談義、書道談義に花を咲かせ、当番役員もまた一人一人に詩の説明や楽しみ、書の工夫や出来栄えなど熱心に説明するなどあっという間の六日間でした。
作品は軸装、額装、色紙、屏風等多岐にわたり、展示も、慣れている書家の先生が多いため手慣れたもので実にバランスの良い展示となりました。出品者の中には日頃筆に馴染みのない会員も多く、書の腕を競う展示会ではないと納得していただき出品していただきました。「六十年ぶりに硯を引っ張り出し、墨を磨ったが墨の香りはいいですね、小学生の頃を思い出しました」とか、「墨を磨ると気持ちが落ち着きますね」などと感想を述べておられました。またそういう方の作品は、何とも言えぬ味と人柄がにじみ出ており、来観者にも「初めて書いた書とは思えません」とか「字に勢いがありますね」などとおほめの言葉をいただき、思い切って書いた甲斐がありましたと喜んでおられたのが印象的でした。
作詩の楽しみ、書にする楽しみ、吟詠する楽しみ、観賞する楽しみ、漢詩にはいろいろな楽しみ方があるが、楽しみ方の幅を広げる良い機会になった展示会でありました。ご協力いただいた皆様に敬意を表します

                                                   (清水蕗山)
 
   
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