鷲野正明 24日は胥門から舟に乗り、蘇州城の外濠、そして山塘河を通って虎丘まで遊覧しました。平成18年に訪れたとき、山塘街の民家で古琴の演奏を聴かせてもらいました。その町並みが見えると、あの時の暑い夏が懐かしく甦ってきました |
|
山塘河舟行 山塘河舟行 揺扇喫茶聽古琴 扇を揺るがし茶を喫して古琴を聴く 夏天昔日碧波深 夏天の昔日 碧波深し 客船自載旅愁去 客船自ずから旅愁を載せて去り 忽到虎丘山下潯 忽ち到る 虎丘山下の潯 |
|
「虎丘」散策のあとは「寒山寺」。寒山寺は、もはや境内に新しい建物を造ることができず、南側の塀に沿う路の、かつては民家かなにかがあったところに長い廊を造り、さらに巨大な鐘と、兪越の書いた例の張継の詩碑の巨大な石碑レプリカが造られていました。若い僧侶が携帯電話で話をしながらぶらぶら歩いていて、とにかく大変なところ、です。 |
|
寒山寺 寒山寺 摩雲刻石巨鐘傍 雲を摩す刻石 巨鐘の傍 撤去田家新造廊 田家を撤去して新たに廊を造る 塵靄紛紛春尚淺 塵靄紛紛 春尚ほ浅く 玉蘭片片鳥孤翔 玉蘭片片 鳥孤り翔る |
|
漢詩は美点を見いだし優雅に詠うものですが・・・ 午後は「文廟」「北寺塔」「唐寅旧居」を訪れました。蘇州でいつもお世話になっている蘇州大学の周秦先生は、蘇州に来たらまず「文廟」を訪れてから観光するのが文人のたしなみだ、とおっしゃっていました。今回はそれを守ることができず残念です。夕食は観前街で。食後は学生と観前街を散策してホテルにもどりました。 |