文 廟 
 
   北宋・景祐元年(1034)の建立。現存の建物は大成殿を除いて清の同治3年(1864)に再建したもの。大成殿は明の正徳元年(1506)の再建で、間口柱間7間、瑠璃瓦葺きの重檐入母屋造り。架構は木造で、軒の下に斗栱がある。殿前に月台(テラス)が付き、雄大壮観。宋代の石刻「平江図」と「天文図」が保存されている。「平江図」は南宋の紹定2年(1229)のもので、平江(蘇州)の城坊の情況を彫り、建造物には平面と立体を結びつける手法を用いている。中国最古の都市図の一つ。「天文図」は南宋の紹煕元年(1190)教育用に作られたもので、淳祐7年(1247)11月に蘇州で石に彫られた。中国に現存するものではかなり古い体系的な星図石刻。さらに淳祐7年(1247)刻の地理図と帝王紹運図もある。

     
     
     
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