明月湾古村
  
西山(西洞庭)にある古朴な村と入り江。洞庭ミカンの産地としても有名で、舟で出荷していた。その古い船着き場が今も残っている。
2500年前、春秋時代のとき、呉王夫差と西施がやってきて明月を眺めたことからこの名がついたという。呉越が相争っていたとき、この西山に呉の戦陣が張られたことから呉王の伝説や遺跡が多くある。明月湾はそのなかでも最も美しい伝説の地である。
 唐代、明月湾は広く知られ、白居易、皮日休、陸亀蒙、劉長卿等がやって来て詩を残している。
「最幽處」の語は皮日休の詩から出ている。
  

明月湾(古村)は三方が山に囲まれ一方が太湖に面している。一年中緑が美しく桃源郷の趣がある。清代の詩人沈徳潜は「人煙鶏犬在花林中」といい、凌如煥は「水抱青山山抱花、花光深處有人家」という。樹齢1000年の樟樹が停々と聳え、緑の枝を広げている。

     
     
     
     戻 る